合成操作
試してみるから、と言った以上は、やらなくちゃ…
頭の片隅にいつも残っていながらも、もう10日経ってしまった。
『霧の日の参拝登山の写真を青空にして欲しい』
やったことはないけど、この写真の真っ白な空を青空に見せる操作は、そう難しくないと考えた。
技術的に「ああして、こうして…」って手順が頭に思い浮かんだから、『試してみるね』と、写真データを持ち帰ったわけで。
ただ、気持ちが…どうも気が進まなかった。
お参りのための行事の写真を、あとから気分で脚色していいのかなぁ?
そりゃ、大願成就の記念だけど。
ベストコンディションが望ましい気持ちは分かるけど。
当日が霧の濃い曇りだったんだったら、写真の空が真っ白でもそれはそういう日にも頑張って登った、でいいんじゃないのかなぁ…?
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
悩みながら、もう10日。
とにかく、やってみなくちゃ…
やったことはないけれど、頭の中で手順は計画できた。
一旦は預からせてもらった。試してもみないで放っておくのは気がとがめる。できなかったなら、できなかったと伝えなくちゃ。できたなら写真をメールで送らなくちゃ。
引っかかるのはひとつだけ。
記念写真が『合成写真』でいいのかな…?
ようやく今日、Photoshopで写真を開き、レイヤーを足したり、前に自分が撮ったものの中から色の合いそうなきれいな空と雲が写っている写真を選んで重ねたりして、あの真っ白だった濃い霧の日の写真を、空色にした。
プリントしたところ、違和感はない。よしとしよう。
メールで義父母のもとに送った。
これで本当に、いいのかな…だって、合成写真じゃない? 本当は、この日はこんなふうじゃなかったはずでしょ?
プリントした青空の写真は、確かに、もとの真っ白な写真よりもいい感じになった。
これで喜んでくれるなら…。
でも、どうも心が残った。
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